終盤力向上

どうも、りすふぁです。

最近モチベーションをうまく維持し、棋力をあげたくて仕方ない状況です。

自分が勝率をあげるために最も必要な終盤力、もっと言えば優勢を勝ち切る力をつけるために、どうすればいいのか分からないので、方法を探ってみます。

本日ものすごい逆転負けをしたので、どういう思考回路で大逆転されてるかを考えるところから始めます。

考え方を変えて棋力(勝率)あげる、というのが目的なのでソフト成分0です。形勢判断がおかしかったり、最善でない手だらけだと思いますけど目をつぶりましょう。なんかすごい手あったら是非教えてください。

完全に自分のために整理したものを公開してるので、無駄に長いし流し見するのが良いと思います。

 

先手が私です。最近は先手では先手中飛車を採用しています。

 

▲5六歩 △3四歩 ▲5八飛 △3二飛 ▲5五歩 △4二銀
▲7六歩 △6二玉 ▲5六飛 △4四角 ▲4八玉 △1四歩
▲5八金左 △7二玉 ▲3八銀 △6二金 ▲3九玉 △1五歩
▲7五歩 △3三桂 ▲7七角 △2五桂 ▲5四歩 △7七角成
▲同 桂 △5四歩 ▲7四歩 △同 歩 ▲5四飛 △6四角
▲5六飛 △3五歩 ▲4六角 △同 角 ▲同 歩 △3六歩
▲同 歩 △1六歩 ▲同 歩 △5五歩 ▲7三歩 △8二玉
▲5五飛 △3七歩 ▲4七銀 △4四角 ▲2五飛 △7七角成
▲6六桂 △9二玉

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桂交換で馬が作られているものの、急所の桂が馬の活用を防ぎ、竜も作れそうで先手良しとみる。金駒一枚囲いについているのも大きい。香拾われる前に攻めていきたい。

55角が香取りと74桂を見て激痛だと思うが、香取りを受けられて、74桂55馬に62を取れるのが見えていなかった。そもそも香取りの受け方も味が悪いのでこの順にすべきだった。

▲2三飛成 △3一飛 ▲2四龍 △9九馬▲7四龍

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対局中23竜に31竜はありがたいと思ったが、飛車を取られて32金の形になるのを嫌ってたか。部分的には遊んでる駒を捌けるので1手入れてまで避けるものなのかと思った。香とって21香が厳しいので仕方なく竜を移住させる。24~74のルートが正しいのかはわからないが、スムーズな活用だとは思わない。こうしてみると相手の31飛が好手に見えてくる。自分の見通しが甘い。

 

△7三金 ▲同 龍 △同 桂 ▲7四歩 △7二歩
▲7三歩成 △同 歩

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73金と払われたらここまでは必然だと思う。何度やっても自分はこれしか見えない。

ここで候補手は72歩と74歩の2択。72歩は82銀のときにスマートな攻めが見えない。52金は半分うっかりしてたが。74歩は遠巻きな感じがして怖かったが、72歩より太いと思うのでこっちだったか。びびって速度を上げて攻めきれなくなるパターンがめちゃくちゃ多いと思う。72歩と74歩の比較はわからないが、手の選択の仕方が読みの裏付けされておらず、ひよっている。

 

▲7二歩 △8二銀 ▲7一角 △5二金▲5四桂

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前述の通り、52金を半分うっかりしていて、54桂はかなり秒に追われた手。

30秒の時間の大半を82銀成同玉71銀72玉82金61玉の局面の思考に費やしていた。

最後の最後で路線変更したのでゴミみたいな手になってしまったが、上記の順よりは数段ましだと思うので、ここはむしろ30秒でよく修正できたと褒めるポイントな気もしなくもない。

しかし手としては、99の馬を世に出してしまうため、悪手になってもおかしくない。実戦的じゃない。

理論的に考えれば74にも活用の余地がある、66の桂を盤上に残し、54桂打としたほうが勝ちやすかったと思う。

 

△7一銀 ▲同歩成 △同 飛 ▲7二歩 △2一飛
▲4二桂成 △同 金 ▲7一歩成 △同 飛

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この局面にするなら42桂成~71歩成とすれば変化の余地がなく1歩無駄にならないが、4手分の時間を稼いで歩の枚数もそんなに影響なさそうだからいいでしょう。

ただ見通しが立たないままに71歩成をほぼノータイムで指し、72歩も8割がた無駄になるとわかっていながら打っているのはあまりよろしくはない。21飛のときに27の地点に突っ込まれる変化を完全にうっかりしていて、72歩21飛のときに気付いたのも弱い。が、指し手自体はこんなもんかと思う。

 

▲6二銀 △4四馬▲5三歩 △7五角 ▲6六桂

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62銀に44馬はなるほど~って感じだった。66の桂を盤上から消してしまった罪だ。71銀成同馬となると馬がかたく手の付け方がわからない。よって53歩としたが、57歩や59歩の合い駒が消えるため、あまり嬉しい手ではない。75角に仕方なく66桂と再度設置したが、99の馬が働いているため、以前の66桂とは価値が違いすぎる。形勢はいいと思うが。

 

△5三角 ▲7一銀成 △同 角

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71の駒が角なら72から駒打っていけば繋がるだろうという見通しだった。

相手としては53角にかえて53馬もあったかもしれない。同銀成同角となって54に金駒打っていく展開が一目だが、先手玉も怖い。馬から入るのは指しにくいのはそうだと思うけれども。

 

▲7二飛 △8二飛 ▲同飛成 △同 玉 ▲7四歩 △同 歩
▲5四金

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自分の弱さを象徴する、最悪の手順を繰り出してしまった。

72に金駒を打ってつなげるのが予定だったはずなのに、72金81香で決まるか自信がなくなってしまった。実際は普通に61飛と打っておけば簡単。以下62銀なら74歩で収拾がつかない。同様に72飛82飛も見通しが立っていないのにあとから考えたそっちを選択。第一感じゃない、しかも考えてる時間短いほうを選んでしまうんだなぁ。82飛に73飛成は72香で難しいと思うが、実戦では72歩が嫌で82同竜とした。72歩なら引き上げといて飛車がひどい駒だし、十分だと思う。奇跡的な72香回避に成功した。運だけ。

とはいえ、82竜同玉も後手が得している。

次の考慮時間3秒で放った74歩も弱い。同歩同桂はなんとかなるという考えの元で打ってるのに73玉で何もない。54金と遅い攻めをせざるを得なくなった。しかも歩切れのタイミングで。

 

△5七歩 ▲5九金引 △5五桂 ▲6三金

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ここも自分の弱さが如実に出ている。57歩に思考を放棄して59金。たぶん同金のほうがよかった。68金は98歩の筋がこわいので54馬とかから危ないはず。59金も本譜の55桂がある。どちらの手順も57歩の局面で読めず、68金は壁になるのと57金は上ずるからという形だけで59金としている。金銀の連結が切れることすら気付いていないあたり、攻められたときの対応の甘さが露呈している。

55桂の瞬間に焦りだし、後手玉の詰み筋を読み始める。

桂が入ればという条件のもと読んでいたが、72飛81玉73桂で簡単なのになぜか全然見えず、48玉あがったあたりで気付いた(と思う)。

 

△4七桂不成▲4八玉 △2八飛 ▲4七玉 △3八銀 ▲5七玉

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桂が入れば詰めろという条件を踏まえると相手も47桂成のほうが良かったかもしれない。もしくは28飛で59桂成でおそらく負けている。本譜28飛~38銀は良くなく、56玉で66桂の守りが強く勝っているだろう。しかし、自分の指は57へ。頭おかしい。55香と打たせる余地を与えてしまった。何を考えていたかというと57でも56歩同玉となって同じだと思っていた。55香には56歩で耐えているという読みだったが、実際は65桂で詰み。そもそも56歩同玉でも歩が57にいるほうが後手の手段は少ないし、たくさん歩を持っている相手の歩を削る理由もない。頭がおかしい。

 

△5五香▲6八玉 △4九銀不成▲4八銀

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うっかりした55香に焦りながらもここの対応は良かったはず。飛車桂で詰めろが形成されているので合い駒には銀を使った。

△5八香成 ▲7八玉 △7三金▲6四桂

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78玉で勝ったと思った。勝ちを意識するのが早すぎる。本譜73金が実戦的にいい手だと思う。64桂は詰めろになっておらず、59成香ぐらいで負けているはず。

かえて74桂~72飛~74飛成としておくべきだった。馬が素通しになるため、読みから外してしまっていたし、そもそも64桂が詰めろじゃないということに気付いたのは指したあとだった。

 

△6三金 ▲7二飛 △8一玉 ▲4二飛成 △7七銀
▲同 玉 △8五桂

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77銀に引いても多分詰まないが、普通は取るでしょう。85桂の局面で自分の思考回路は詰まなければ勝ち。引いてもあがっても詰まないのでどちらでも勝ち、が自分の中での結論だった。30秒の間半々ぐらいの時間をかけて交互に読んでたと思う。読み方がへたくそ。普通の人は下に引きそうかな。

 

▲8六玉 △9五金

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全く見えていなかったが、76玉で耐えている。

76で耐えているのはわかっていたが、95同玉62角に引いておいて詰まないので勝ちが自分の思考。馬で引かれる攻防手が完全に見えていない。以下負け。

▲同 玉 △6二馬
▲9六玉 △6四金 ▲7六歩 △5九成香 ▲8六歩 △8四桂
まで126手で後手の勝ち

 

全体を通して、読みが甘く、うっかりが多い。それに付随して、読み切れてないのに時間の使い方がおかしい箇所がいくつかある、という感じでした。

読みが甘いからうっかりが多い、うっかりが多いから手の選択も読みに頼らなくて良いものを選びがちになる、というのもこの将棋以外にもみられる傾向です。

ついでにこの将棋には全く関係ないけど端攻めに鈍感で対応も下手。

こういうのどうやったらまともになるんだ…