先手角頭歩
お久しぶりです。角頭歩を採用しようと思いブログ更新を再開します。
2年ぶり?ぐらいになりますね。ソフト研究が常識となりつつありますが導入がめんどくさいので相変わらず脳内の検討になります。形勢判断等おかしければご指摘ください。
さて、再開一発目が重い内容だと更新する気にならないので、番外編ということで先手番での角頭歩について触れます。結論から言うと先手角頭歩は積極的に採用できる作戦ではないと考えています。順に説明します。
初手から ▲7六歩 △3四歩 ▲8六歩(基本図)
初手▲7六歩に対して△3四歩とした場合のみ先手角頭歩の選択肢が生まれます。
2手目△8四歩の場合は8五歩~仕掛けられたときに角交換ができないため失敗です。
同様の理由で初手に8六歩を突くことはできません。
基本図から △8四歩 ▲5六歩 △6二銀 ▲2二角成 △同 銀 ▲8八飛(第1図)
△8四歩に対しては5六歩から角を換えて向かい飛車に構えます。
後手角頭歩でよくある形となり、形勢はともかく後手番より単純に1手進んでいること、角頭歩は基本的に積極的に仕掛けていくことからこうなるなら不満ない展開といえるでしょう、形勢はともかく。
基本図に戻り、8四歩を突かないのが気になる手段となります。
基本図から △4二玉(第2図)
8四歩を突かないことにより、普通に角頭歩には組めなくなっています。
5六歩には5七角から馬をつくられて不満です。
第2図からは角交換から8八銀~7七銀と組んでダイレクト向かい飛車に組むぐらいでしょうが、先手で8六歩を決めてやる作戦ではないように思います。
ということで積極的に先手角頭歩は狙っていけるものではないことが立証されました。
とはいえ、4手目8四歩を突いてくれるケースも十分にあり、組めたときのメリットもそこそこあるので、全くないわけではないです。第2図からの革新的な構想に期待したいですね。僕は誰かが新発見してくれるまではやりません。
また、戦型選択の流れの中で先手角頭歩に組めるケースがあります。
初手から▲5六歩 △8四歩 ▲7六歩 △3四歩(第3図)
先手中飛車の出だしから8五歩を決めずに3四歩を突いてくるケースがあります。
第3図から8六歩と突けば先手角頭歩に合流していますね。この形はそれなりに出てくるため、角頭歩の採用を検討している人は知っておいてもいいかもしれません。
今回の結論:①先手角頭歩はあまり採用したくない程度に不満な展開になる。
②先手中飛車の出だしの中で角頭歩に組めるケースがある。
ぶっちゃけ研究全くしてないので次回更新は未定ですが、気が乗れば少し研究(検討?)して更新しようと思います。
真面目に勉強したい人は西川本読もうね。
PS:駒の書式間違えてしまったけど、数年前のことだしこのまま公開するわ。