先手角頭歩

お久しぶりです。角頭歩を採用しようと思いブログ更新を再開します。

2年ぶり?ぐらいになりますね。ソフト研究が常識となりつつありますが導入がめんどくさいので相変わらず脳内の検討になります。形勢判断等おかしければご指摘ください。

 

さて、再開一発目が重い内容だと更新する気にならないので、番外編ということで先手番での角頭歩について触れます。結論から言うと先手角頭歩は積極的に採用できる作戦ではないと考えています。順に説明します。

 

初手から ▲7六歩 △3四歩 ▲8六歩(基本図)

f:id:risufa:20200610220201p:plain

初手▲7六歩に対して△3四歩とした場合のみ先手角頭歩の選択肢が生まれます。

2手目△8四歩の場合は8五歩~仕掛けられたときに角交換ができないため失敗です。

同様の理由で初手に8六歩を突くことはできません。

 

基本図から △8四歩 ▲5六歩 △6二銀 ▲2二角成 △同 銀 ▲8八飛(第1図)

f:id:risufa:20200610220223p:plain

△8四歩に対しては5六歩から角を換えて向かい飛車に構えます。

後手角頭歩でよくある形となり、形勢はともかく後手番より単純に1手進んでいること、角頭歩は基本的に積極的に仕掛けていくことからこうなるなら不満ない展開といえるでしょう、形勢はともかく。

 

基本図に戻り、8四歩を突かないのが気になる手段となります。

基本図から △4二玉(第2図)

f:id:risufa:20200610220245p:plain

8四歩を突かないことにより、普通に角頭歩には組めなくなっています。

5六歩には5七角から馬をつくられて不満です。

第2図からは角交換から8八銀~7七銀と組んでダイレクト向かい飛車に組むぐらいでしょうが、先手で8六歩を決めてやる作戦ではないように思います。

 

ということで積極的に先手角頭歩は狙っていけるものではないことが立証されました。

とはいえ、4手目8四歩を突いてくれるケースも十分にあり、組めたときのメリットもそこそこあるので、全くないわけではないです。第2図からの革新的な構想に期待したいですね。僕は誰かが新発見してくれるまではやりません。

 

また、戦型選択の流れの中で先手角頭歩に組めるケースがあります。

初手から▲5六歩 △8四歩 ▲7六歩 △3四歩(第3図)

f:id:risufa:20200610220333p:plain
先手中飛車の出だしから8五歩を決めずに3四歩を突いてくるケースがあります。

第3図から8六歩と突けば先手角頭歩に合流していますね。この形はそれなりに出てくるため、角頭歩の採用を検討している人は知っておいてもいいかもしれません。

 

今回の結論:①先手角頭歩はあまり採用したくない程度に不満な展開になる。

      ②先手中飛車の出だしの中で角頭歩に組めるケースがある。

 

ぶっちゃけ研究全くしてないので次回更新は未定ですが、気が乗れば少し研究(検討?)して更新しようと思います。

真面目に勉強したい人は西川本読もうね。

 

PS:駒の書式間違えてしまったけど、数年前のことだしこのまま公開するわ。

振り飛車党

当ブログの意味の一つである備忘録の意味を成していなかったので、覚えている限りで記録に残しておくこととする。

角頭歩→角換わりメイン居飛車党→雁木→石田ゴキ→ノーマル三間←new!!

居飛車党のとき適当に序盤やってたせいでうろ覚えかつ多分定まってなかった。

一応変遷の理由
角頭歩→角打ち合う変化がだるい。斎藤流は頑張ればなんとかなる気がする。相手を見て採用はできる。

角換わり→後手のパスが優秀だのなんだのの理論が専門家じゃない自分にはきつい。居飛車やると避けられないし、楽しいからやるけどメインにする気にはならない。

雁木→殴られながらバランス取って反撃が棋風じゃない。後手でやる気にはならなくなった。

石田ゴキ→とても優秀だが、対策が多い。石田はノマ3から組み替えたほうが戦型の絞れ方的に効率的に感じる。ゴキは色々と嫌な変化があるけど振り飛車らしくて楽しい。

ノマ3→やや流行の兆しがあるのでそれに乗っかって見た。三間飛車やってて楽しい。

という感じで至る。決定的に嫌な局面、展開があるのが後手雁木と角頭歩ぐらいなのにこれだけ変わっていくあたり、私のフットワークの軽さが伺える結果となった。実に素晴らしい。


序盤検討する気にならないので、面白い棋譜ができたときにでも棋譜検討ブログとしてなんかあげます。

戦型選択

角頭歩やめました。

2018.4.14現在、ほぼ居飛車だけで戦うようになった。角頭歩の研究をしっかりしていたとき以来の好調で、Rもその時ぐらいをうろうろとしている。

今回は角頭歩をやめた理由について少しだけ触れる。角頭歩記事の更新楽しみにしてます的なコメントをくれた方には非常に申し訳ないが、このブログは角頭歩ブログではなく、自分の採用戦型についてまとめるブログであり、そして俺の採用戦型はすぐに変わるのだ。

では本題。
簡単に言うと居飛車側の目が慣れてきたからというのが大きい。
角頭歩の利点は、最強角頭歩の記事で書いてある変化に集約されており、居飛車が無難な駒組をした際に、後手ながら先攻しながら形勢も悪くない、というものである。
反面、居飛車に乱戦を覚悟で突っ張られたり、工夫されると角頭歩側の苦労が多く、形勢自体もややつらいと考えている。

最近であれば豊島西川戦や斉藤西川戦だ。
形は少し違えど25歩からの乱戦志向の展開で居飛車が制している。
25歩以外にも角を打ち合う変化も私は居飛車十分だと考えており、頑張ってすべてクリアして角頭歩を採用するより、他に移るほうが良いということだ。

ということで今はなぜか勝てている居飛車に移行した。居飛車最強!
居飛車が体系化できたら記事にするかもしれない。

終盤力向上

どうも、りすふぁです。

最近モチベーションをうまく維持し、棋力をあげたくて仕方ない状況です。

自分が勝率をあげるために最も必要な終盤力、もっと言えば優勢を勝ち切る力をつけるために、どうすればいいのか分からないので、方法を探ってみます。

本日ものすごい逆転負けをしたので、どういう思考回路で大逆転されてるかを考えるところから始めます。

考え方を変えて棋力(勝率)あげる、というのが目的なのでソフト成分0です。形勢判断がおかしかったり、最善でない手だらけだと思いますけど目をつぶりましょう。なんかすごい手あったら是非教えてください。

完全に自分のために整理したものを公開してるので、無駄に長いし流し見するのが良いと思います。

 

先手が私です。最近は先手では先手中飛車を採用しています。

 

▲5六歩 △3四歩 ▲5八飛 △3二飛 ▲5五歩 △4二銀
▲7六歩 △6二玉 ▲5六飛 △4四角 ▲4八玉 △1四歩
▲5八金左 △7二玉 ▲3八銀 △6二金 ▲3九玉 △1五歩
▲7五歩 △3三桂 ▲7七角 △2五桂 ▲5四歩 △7七角成
▲同 桂 △5四歩 ▲7四歩 △同 歩 ▲5四飛 △6四角
▲5六飛 △3五歩 ▲4六角 △同 角 ▲同 歩 △3六歩
▲同 歩 △1六歩 ▲同 歩 △5五歩 ▲7三歩 △8二玉
▲5五飛 △3七歩 ▲4七銀 △4四角 ▲2五飛 △7七角成
▲6六桂 △9二玉

f:id:risufa:20171209002616p:plain

桂交換で馬が作られているものの、急所の桂が馬の活用を防ぎ、竜も作れそうで先手良しとみる。金駒一枚囲いについているのも大きい。香拾われる前に攻めていきたい。

55角が香取りと74桂を見て激痛だと思うが、香取りを受けられて、74桂55馬に62を取れるのが見えていなかった。そもそも香取りの受け方も味が悪いのでこの順にすべきだった。

▲2三飛成 △3一飛 ▲2四龍 △9九馬▲7四龍

f:id:risufa:20171209003409p:plain

対局中23竜に31竜はありがたいと思ったが、飛車を取られて32金の形になるのを嫌ってたか。部分的には遊んでる駒を捌けるので1手入れてまで避けるものなのかと思った。香とって21香が厳しいので仕方なく竜を移住させる。24~74のルートが正しいのかはわからないが、スムーズな活用だとは思わない。こうしてみると相手の31飛が好手に見えてくる。自分の見通しが甘い。

 

△7三金 ▲同 龍 △同 桂 ▲7四歩 △7二歩
▲7三歩成 △同 歩

f:id:risufa:20171209003905p:plain

73金と払われたらここまでは必然だと思う。何度やっても自分はこれしか見えない。

ここで候補手は72歩と74歩の2択。72歩は82銀のときにスマートな攻めが見えない。52金は半分うっかりしてたが。74歩は遠巻きな感じがして怖かったが、72歩より太いと思うのでこっちだったか。びびって速度を上げて攻めきれなくなるパターンがめちゃくちゃ多いと思う。72歩と74歩の比較はわからないが、手の選択の仕方が読みの裏付けされておらず、ひよっている。

 

▲7二歩 △8二銀 ▲7一角 △5二金▲5四桂

f:id:risufa:20171209004505p:plain

前述の通り、52金を半分うっかりしていて、54桂はかなり秒に追われた手。

30秒の時間の大半を82銀成同玉71銀72玉82金61玉の局面の思考に費やしていた。

最後の最後で路線変更したのでゴミみたいな手になってしまったが、上記の順よりは数段ましだと思うので、ここはむしろ30秒でよく修正できたと褒めるポイントな気もしなくもない。

しかし手としては、99の馬を世に出してしまうため、悪手になってもおかしくない。実戦的じゃない。

理論的に考えれば74にも活用の余地がある、66の桂を盤上に残し、54桂打としたほうが勝ちやすかったと思う。

 

△7一銀 ▲同歩成 △同 飛 ▲7二歩 △2一飛
▲4二桂成 △同 金 ▲7一歩成 △同 飛

f:id:risufa:20171209005245p:plain

この局面にするなら42桂成~71歩成とすれば変化の余地がなく1歩無駄にならないが、4手分の時間を稼いで歩の枚数もそんなに影響なさそうだからいいでしょう。

ただ見通しが立たないままに71歩成をほぼノータイムで指し、72歩も8割がた無駄になるとわかっていながら打っているのはあまりよろしくはない。21飛のときに27の地点に突っ込まれる変化を完全にうっかりしていて、72歩21飛のときに気付いたのも弱い。が、指し手自体はこんなもんかと思う。

 

▲6二銀 △4四馬▲5三歩 △7五角 ▲6六桂

f:id:risufa:20171209005936p:plain

62銀に44馬はなるほど~って感じだった。66の桂を盤上から消してしまった罪だ。71銀成同馬となると馬がかたく手の付け方がわからない。よって53歩としたが、57歩や59歩の合い駒が消えるため、あまり嬉しい手ではない。75角に仕方なく66桂と再度設置したが、99の馬が働いているため、以前の66桂とは価値が違いすぎる。形勢はいいと思うが。

 

△5三角 ▲7一銀成 △同 角

f:id:risufa:20171209011037p:plain

71の駒が角なら72から駒打っていけば繋がるだろうという見通しだった。

相手としては53角にかえて53馬もあったかもしれない。同銀成同角となって54に金駒打っていく展開が一目だが、先手玉も怖い。馬から入るのは指しにくいのはそうだと思うけれども。

 

▲7二飛 △8二飛 ▲同飛成 △同 玉 ▲7四歩 △同 歩
▲5四金

f:id:risufa:20171209011432p:plain

自分の弱さを象徴する、最悪の手順を繰り出してしまった。

72に金駒を打ってつなげるのが予定だったはずなのに、72金81香で決まるか自信がなくなってしまった。実際は普通に61飛と打っておけば簡単。以下62銀なら74歩で収拾がつかない。同様に72飛82飛も見通しが立っていないのにあとから考えたそっちを選択。第一感じゃない、しかも考えてる時間短いほうを選んでしまうんだなぁ。82飛に73飛成は72香で難しいと思うが、実戦では72歩が嫌で82同竜とした。72歩なら引き上げといて飛車がひどい駒だし、十分だと思う。奇跡的な72香回避に成功した。運だけ。

とはいえ、82竜同玉も後手が得している。

次の考慮時間3秒で放った74歩も弱い。同歩同桂はなんとかなるという考えの元で打ってるのに73玉で何もない。54金と遅い攻めをせざるを得なくなった。しかも歩切れのタイミングで。

 

△5七歩 ▲5九金引 △5五桂 ▲6三金

f:id:risufa:20171209012353p:plain

ここも自分の弱さが如実に出ている。57歩に思考を放棄して59金。たぶん同金のほうがよかった。68金は98歩の筋がこわいので54馬とかから危ないはず。59金も本譜の55桂がある。どちらの手順も57歩の局面で読めず、68金は壁になるのと57金は上ずるからという形だけで59金としている。金銀の連結が切れることすら気付いていないあたり、攻められたときの対応の甘さが露呈している。

55桂の瞬間に焦りだし、後手玉の詰み筋を読み始める。

桂が入ればという条件のもと読んでいたが、72飛81玉73桂で簡単なのになぜか全然見えず、48玉あがったあたりで気付いた(と思う)。

 

△4七桂不成▲4八玉 △2八飛 ▲4七玉 △3八銀 ▲5七玉

f:id:risufa:20171209013220p:plain

桂が入れば詰めろという条件を踏まえると相手も47桂成のほうが良かったかもしれない。もしくは28飛で59桂成でおそらく負けている。本譜28飛~38銀は良くなく、56玉で66桂の守りが強く勝っているだろう。しかし、自分の指は57へ。頭おかしい。55香と打たせる余地を与えてしまった。何を考えていたかというと57でも56歩同玉となって同じだと思っていた。55香には56歩で耐えているという読みだったが、実際は65桂で詰み。そもそも56歩同玉でも歩が57にいるほうが後手の手段は少ないし、たくさん歩を持っている相手の歩を削る理由もない。頭がおかしい。

 

△5五香▲6八玉 △4九銀不成▲4八銀

f:id:risufa:20171209013957p:plain

うっかりした55香に焦りながらもここの対応は良かったはず。飛車桂で詰めろが形成されているので合い駒には銀を使った。

△5八香成 ▲7八玉 △7三金▲6四桂

f:id:risufa:20171209014330p:plain

78玉で勝ったと思った。勝ちを意識するのが早すぎる。本譜73金が実戦的にいい手だと思う。64桂は詰めろになっておらず、59成香ぐらいで負けているはず。

かえて74桂~72飛~74飛成としておくべきだった。馬が素通しになるため、読みから外してしまっていたし、そもそも64桂が詰めろじゃないということに気付いたのは指したあとだった。

 

△6三金 ▲7二飛 △8一玉 ▲4二飛成 △7七銀
▲同 玉 △8五桂

f:id:risufa:20171209014821p:plain

77銀に引いても多分詰まないが、普通は取るでしょう。85桂の局面で自分の思考回路は詰まなければ勝ち。引いてもあがっても詰まないのでどちらでも勝ち、が自分の中での結論だった。30秒の間半々ぐらいの時間をかけて交互に読んでたと思う。読み方がへたくそ。普通の人は下に引きそうかな。

 

▲8六玉 △9五金

f:id:risufa:20171209015143p:plain

全く見えていなかったが、76玉で耐えている。

76で耐えているのはわかっていたが、95同玉62角に引いておいて詰まないので勝ちが自分の思考。馬で引かれる攻防手が完全に見えていない。以下負け。

▲同 玉 △6二馬
▲9六玉 △6四金 ▲7六歩 △5九成香 ▲8六歩 △8四桂
まで126手で後手の勝ち

 

全体を通して、読みが甘く、うっかりが多い。それに付随して、読み切れてないのに時間の使い方がおかしい箇所がいくつかある、という感じでした。

読みが甘いからうっかりが多い、うっかりが多いから手の選択も読みに頼らなくて良いものを選びがちになる、というのもこの将棋以外にもみられる傾向です。

ついでにこの将棋には全く関係ないけど端攻めに鈍感で対応も下手。

こういうのどうやったらまともになるんだ…

 

角頭歩対策 筋違い角への対応 その3

凝り性なので指すほうが棋力上がるのわかりつつも中途半端で止めたくない、そんな一心でブログを更新していきます。

今回は筋違い角最終回。2五歩つっかけずに6七角と引きます。

おそらく一番多いし、一番強敵なのではないかと思いますが、方針はあまり変わりません。

すべてのパターンを網羅すると膨大になるため、いくつかの形を取り上げ、狙い筋をなるべく多く示すことにします。

長手数進めることが多くなると思いますが、狙い筋の把握が目的のため、細かい手順よりも攻め筋を見てもらえると良いかと思います。

 

初手から

▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △2四歩 ▲6八玉 △5四歩▲4八銀 △8八角成 ▲同 銀 △2二飛 ▲5六角 △7二銀▲3四角 △5二金左 ▲6六歩 △6二玉 ▲6七角 △3三桂
▲7七銀 △7一玉(基本図)

f:id:risufa:20171119140728p:plain

6七角には3三桂がセット。

3三桂で7一玉は2五歩同歩2三歩3二飛2五飛と走られてしまう。

7七銀を省略するのは5五角の筋が常に付きまとうので居飛車としても気持ち悪いところ。厳密には省略できるかもしれないが、そこまで考えるのはしんどい。

 

以下
▲7八玉 △8二玉 ▲4六歩 △4四歩 ▲4七銀 △4二銀▲3六歩 △4五歩 ▲3五歩 △6四角 ▲6五歩 △4六歩▲3六銀 △5五角 ▲5六歩 △7七角成 ▲同 桂 △4五銀

f:id:risufa:20171119144043p:plain

長手順になってしまったけど、一例として。

桂頭を狙われた瞬間に4五歩~6四角が何度も見た手順。

 角銀交換でもと金が残る展開になれば4六銀などから駒得を狙えます。

上図は同銀同桂6六角ぐらいで難しい形勢だが、何より先手玉が薄く、後手玉が硬い上に、そこそこ攻めれるので勝ちやすいでしょう。

 

基本図から

▲7八玉 △8二玉 ▲5八金右 △4二銀▲4六歩 △2五歩 ▲4七銀 △2四飛 ▲2五歩 △同 飛▲2六歩 △2四飛 ▲3六歩 △4四歩

f:id:risufa:20171119145353p:plain

3六歩をつかないパターンには2五歩~2四飛~飛車交換を目指すのが基本。

4六歩の瞬間が最後のタイミングで、4七銀まで入ってしまうと、2五歩3六銀で2三歩があるので失敗となる。

▲4六歩△2五歩▲4七銀△2四飛▲3六銀△2六歩▲2五歩△2一飛▲2六飛となれば、3五歩~飛車交換できるので間に合ってる。

上図はまだまだこれからだが、振り飛車もって悪くないと思う。

 

基本図から

▲7八玉 △8二玉 ▲3六歩 △4四歩▲5八金右 △4二銀 ▲3五歩 △2五歩

f:id:risufa:20171119150704p:plain

居飛車が少し工夫して、3六歩として4四歩を強要してから5八金と戻した場合。

単純な6四角では5七の地点があつい上に3五飛がないため、成功とはいえないでしょう。

4二銀と離れ駒を消してから2五歩で飛車交換が狙い筋のひとつ。

2三歩や3四歩などがあるが、△3四歩には▲4五桂で2六歩と6四角の両狙いが受からない。

4五桂と跳ねたときに6七角の効きを止められるのが大きい。

4五桂をはねた後は3二飛のルートでも飛車を捌きにいけるのは覚えておきましょう。

 

基本図から

▲3六歩

f:id:risufa:20171119152519p:plain

基本図からいきなり3六歩と桂頭を狙うのが最も強い手順。

5七の地点を玉でカバーし、6四角~4五桂~5七桂成を5八金と7八玉の2手省略して受からせている。

4二銀~2五歩といきたいが、△4二銀▲3五歩△2五歩▲3四歩ぐらいで失敗。

よって4二銀を省略して2五歩で勝負する。

 

以下

△2五歩 ▲7八玉 △3二銀▲2五歩 △同 飛 ▲同 飛 △同 桂 ▲3一飛

f:id:risufa:20171119155406p:plain

2三歩があるため、2五歩はすぐに取る必要がない。

2三歩に同銀と取れるように3二銀と上がったタイミングで2五歩と手を戻す。

上図3一飛に2六飛か2七飛か。

2六飛ならほぼ確実に2九に成り込む展開。

2七飛は桂を捨てて2二に成りかえる展開を見ている。

銀を取られてしまうため、自信のある局面ではないが、桂が捌けて飛車が急所に効く展開のため、難しい形勢だと思う。

 

以上で筋違い角編は終了!

システム化にはほど遠い内容になってしまったが、狙いを把握して実戦に応用できるようにするのが本来の目的なのでよいでしょう。

散々筋違い角にやられてきたが実際調べるとそんなに嫌じゃないというのが正直な感想です。

 

今後も更新する予定なので、みなさんも角頭歩を指しましょう(*´ω`*)

 

 

 

角頭歩対策 筋違い角への対応 その2

お久しぶりです。

えげつない更新頻度だったこのブログも落ち着きを見せてきましたね。

先日ブログでのテンション高すぎてキモいとの指摘を受けましたので賢者モードでお送りします。

 

今回は前回の図2から、6六歩~6七角と引くパターンを見ていきます。

初手から

▲7六歩△3四歩▲2六歩△2四歩▲6八玉△5四歩▲4八銀△8八角成▲同 銀△2二飛▲5六角△7二銀▲3四角△5二金左(前回の図2)

f:id:risufa:20171119004822p:plain

 

すぐにつっかけても5六や4五ではあたりが強いため、6六歩と角の退路をつくってから仕掛けます。

 

以下

▲6六歩△6二玉▲2五歩△同 歩▲2三歩△3二飛▲6七角△3三桂(基本図)

 

f:id:risufa:20171118125800p:plain

前回記事でも言った通り、6七角と好位置に引かれたのだから今度は2五の歩が残っていることを主張せねばなりません。

ということで候補手は3三桂と3五飛。3五飛はあたりが強く、3六歩などから動かれる順を気にしなくてはいけないので形勢はともかく苦労が多く見えるので、3三桂。

3三桂がつぶれたら3五飛を考えます。

部分的に良い形とはとても言えませんが、2筋によって歩損を解消したので、悪形を代償として自分だけ角を手持ちにできている計算です。当然居飛車は桂頭を攻めることを軸に組み立てますが、簡単に桂頭攻めでつぶれるということはありません。

見ていきましょう。

 

以下

▲7七銀 △7一玉▲7八玉 △8二玉 ▲3六歩 △4四歩 ▲3五歩 △6四角
▲3七銀 △4五桂 ▲4六銀 △5七桂不成

f:id:risufa:20171118130846p:plain

かなりつくった局面ですが、一直線に桂頭攻めされたときのイメージはこんな感じ。

4四歩と桂の土台をつくり、玉を囲って桂頭を攻められるタイミングで反撃します。

最終手5七桂不成のところでは3五飛と走る手もあるので、条件が少し変わっても大丈夫。

狙われていた桂を捌ける形になれば振り飛車成功でしょう。

 

ということで4七歩~駒組みをして4五桂や6四角に備えるのが本線。

この記事2枚目の基本図より

▲7七銀 △7一玉▲7八玉 △8二玉▲4六歩 △4四歩 ▲4七銀 △8二玉 ▲3六歩 △4五歩▲3五歩 △6四角 ▲3四歩 △4六歩

f:id:risufa:20171118135448p:plain

4七銀型をつくって備えてから3六歩と桂頭を狙った場合。4五歩~6四角がやはり急所。角頭歩では6四角が無限に出てきます。

4五歩に同歩は6四角1二飛2六歩で優勢。

よって無視するしかないが上のように進めて振り飛車良し。

以下一例として、6五歩5五角5四銀なら7七角成~5五歩。

捌けてる上に玉形も大差で形勢以上に勝ちやすいと思います。

 

よって居飛車は玉形を整備することになります。

 基本図より

▲7七銀 △7一玉▲4六歩 △4四歩 ▲4七銀 △8二玉 ▲7八玉 △9四歩 ▲9六歩 △4二銀 ▲5八金右 △4三銀▲3六歩 (途中図)△4五歩 ▲3五歩 △6四角 ▲6五歩 △5五角▲5六歩 △4四角 

f:id:risufa:20171118140733p:plain

居飛車は5八金までいれて玉形は飽和しています。

組みあがったところで3六歩~桂頭を狙うが4三銀型が間に合っている上に、今まで通り4五歩~6四角が厳しい。

上のように6五歩~5四歩などと角を追うのは基本的に疑問手。

6五歩は角頭に傷を抱えることになるし、5四歩は角の働きを弱めるので。

上図は3五角(3二飛には2六歩があるので支えられない)が残ってるし4筋でも歩がぶつかっているため、捌き放題ですね。

結局どのタイミングでも3六歩~桂頭攻めは成立しないことになります。

 

途中図に戻る。

f:id:risufa:20171118141306p:plain

ここで3六歩が成立しないとなると居飛車は駒組みが飽和してるため、振り飛車作戦勝ちとみます。

振り飛車からは4二飛~4五歩~3四銀のような仕掛けを狙って十分。

 

以上で2筋をつっかける形はほぼ終了。

次は2筋をつっかける筋を見せ球にして駒組みを進める方針で考えます。

そもそも2五飛と走れないのであれば歩切れの振り飛車に歩を与えてしまう分、損なので。

筋違い角その1であげた、6七角と引いてから2筋をつっかける形は次の記事で軽く触れます

 

以下まとめ

1、3六歩~の桂頭攻めは6四角~ごちゃごちゃやって振り飛車良し

2、4六歩~4七銀と備えても、3六歩に4五歩~6四角で振り飛車良し

3、3六歩が突けないと居飛車からの仕掛けが乏しく振り飛車作戦勝ち

 

次ぐらいで筋違い角は終わるかなと思います。

それではまたそのうち会いましょう。

角頭歩対策 筋違い角への対応 その1

どうも、先日角頭歩により最高Rを久しぶりに更新したりすふぁです。

角頭歩サイコー!

ということで今回から居飛車の有力な対策を見ていきたいと思います。

なるべく出現率の高いものから順に扱っていきたいと考えていますので、さっさと永瀬安用寺戦の話しろとか言わないでください。

 

第1回は筋違い角です。乱戦の変化と比べて比較的穏やか(にすることもできる)上に、打つタイミングを居飛車がある程度自由に選べるため、出現率が高くなってるのかなぁと思います。2五歩は研究しっかりしないとだめだからね。

 

それでは見ていきましょう。

初手から

▲7六歩△3四歩▲2六歩△2四歩▲6八玉△5四歩▲4八銀△8八角成▲同 銀△2二飛▲5六角△7二銀▲3四角(図1)

f:id:risufa:20171203231833p:plain

前述の通り、筋違い角を打つタイミングはかなり自由がききますが、とりあえず一番早く打てるタイミングで考えます。早く打つメリットは後手の駒組みを少し制限できる、遅く打つメリットは後手の駒組みを見てから打つかどうか決められる、といったところでしょうか。

上の局面では何はともあれ4三の地点を受けなければなりません。

 

以下

△4二金▲6六歩△6二玉▲7七銀△7一玉▲7八玉△3三金▲6七角△4四金

f:id:risufa:20171203231852p:plain

4二金~5三金(3三金)~4四金と角を追いながら上部に手厚く構えてみます。

以前はどこかで見たようなこの指し方をよくしていましたが、6六歩~6七角で角をいじめきることは難しく、金が上ずっているため、囲いが薄い。さらに3一の銀の処置が難しく、うまくまとまらない印象です。当然ながら形勢は難しいと思いますが。

 

そこで代案が5二金とあがる指し方。

図1から

5二金(図2)

f:id:risufa:20171203231910p:plain

5二金のメリットは玉がかたく、銀も4二に1手あがるだけでいい感じの形になります。しかし、見た目からして2筋が薄く見えますが大丈夫でしょうか。うーん、たぶん大丈夫なんでしょうねぇ…

え?検討しろ?チッうっせーな…検討しまーす

 

2筋つっかける形は大きくわけて3種類。

1、2五に角を引きながら歩を回収する

2、2筋つっかけてから6六歩~6七角と引く

3、6六歩~6七角と引いてから2筋つっかける

 

まずは1から見ていきましょう。

図2から

▲2五歩△同 歩▲2三歩△3二飛▲2五角

f:id:risufa:20171203231930p:plain

この局面で考えることは頑張って動くということです。

後述する6六歩~6七角型と比較して、同じ形にもっていくには2五~5八~6七というルートでダイレクトに6七に引くより2手余分にかかります。(4七歩も入れる必要がある)しかしその代償に2五の歩を払うことに成功しているので、ゆっくりして形をよくされると2五歩を払われた損が残ってしまいます。

ということで頑張って動くのが大切、という方針で考えましょう。

 

以下
△6二玉▲7八玉△7一玉▲7七銀△8二玉▲4六歩△5三角

f:id:risufa:20171203231948p:plain

美濃に組んで5三角(4四角)が狙いの1手。(居玉で打つのもあると思いますが、とりあえず自然な進行にしました)

次に2六歩~3三飛~2三飛とするのが狙い。

5三角と打てば角へのあたりが弱く、4四角と打てば銀を食いちぎって2七銀の筋があるため一長一短ですね。

 

以下

▲3六歩△3三飛▲1六角△2六歩▲3七銀△2三飛▲2五歩

f:id:risufa:20171203232100p:plain

手順中、3七銀のところで2二歩成をきかすかどうかの選択はありますが、どちらが得かは難しいところでしょう。

居飛車は3七銀~2五歩として2六の歩を外しにかかりますが、この局面ではすでに手が間に合っていません。

 

以下

△1四歩▲2六銀△2七歩

f:id:risufa:20171203232123p:plain

最終手2七歩がぴったり。

同角や飛車が逃げると2六角。同飛には1五歩で振り飛車大成功ですね。

 

2筋つっかける変化の3分の1で1記事が終わってしまった…

筋違い角だけであと2記事は確実にいくね、間違いない。

ブログへの要望なりなんなりあったらコメントにでも書いといてくれ。いいのがあったら反映します。

 

今回も大人気、ここだけは読んどけコーナー!やります!

1、筋違い角には5二金あがるのがわかりやすい(と思う)

2、2筋つっかけて2五角には5三角~2六歩~3三飛~2三飛。

 

 

え?4二銀あがった瞬間に筋違い角打たれたら3一銀型じゃないから困るんじゃないかって?

 

( ^ω^)・・・

 

俺もそう思ってたところだ、奇遇だな!

ということで4二銀より6二玉~7二玉を優先するのがよさそうだな!

 

 

え?それだと7七角打たれるタイミングを余分に与えることになる?

 

うるさい!7七角は回避できないんだから諦めろ!

 

次回、角頭歩対策 筋違いへの対応 その2!

おたのしみに!